PrimaryWizardの世界観設定について記述します
この世界の魔術の理論は非常にシビアです。厳密なルールが存在し、それに外れたことはできません。
特に『無から有を創造』『時間操作』『瞬間移動』の3つは絶対にできません。
そのルールを正確に把握することで、つまり魔術を深く学ぶことで、魔術戦闘において相手の裏をかくことができます。
物語では、『魔力とエーテル』『収束・放出・制御』『魔術属性』『属性合成』『防衛魔術』『治癒魔術』『高等魔術』『召喚魔術』『魔法陣を用いた魔術』といったように、具体的に詳細に魔術を学んでいきます。
この世界には『プレエーテル』という魔術の原料となるものが空間中に存在し、これを体内に一度蓄積した上で再度体外に放出することで魔術の行使を行うことができます。
魔術属性は『魔導』『封魔』『炎』『風』『光』『雷』の6つで、それぞれの属性が特有の特性を持ちます。また複数の属性を合成することもできます。
この世界では、『槍』『斧』『杖』『大剣』『刀』『弓』の6つの武器がポピュラーで、おおよその冒険者は、これらの中から1つを選びます。
魔術と絡めた武器攻撃により、高威力の攻撃を実現できます。
普通サイズの剣は、基本的には魔術との相性が悪いという設定です。
防具については『鎧』があまりポピュラーではなく、魔術攻撃に対してはそこまで効果がないという設定です。
その代わりにメインアクセサリというアクセサリ類を装備することで魔法防御力を確保することができます。
この世界は航行不能な海域『死海』と、広大で険しい山脈『中央山脈』によって、2つのリージョンに分離されます。
西世界『ミルティア』と、東世界『オルティア』と呼びます。
PW1で主人公がいるのが西世界の東端で、PW2で東世界を旅します。
上記の『中央山脈』は、凶悪な魔物が生息しているので、ある程度以上の実力を持った冒険者しか越えることはできません。
それゆえに、2つの世界両方を知っている人間は、この世界でも少数しかいません。
聖者マリーベルの生誕が紀元後0年。聖者マリーベルが混沌の世界を救い、秩序とマリーベル教と封魔術を広めたとされます。
また、紀元前には天使が生息していたという記録もあります。
その後、『3魔女統治時代』という、雪・月・華の3人の絶大な魔力を持った女王が、世界を3分割して統治していた時代に入ります。
このころは比較的平和でしたが、その後、闇の魔術師達が世界を手に入れようと暗躍し、それに対して聖王国の騎士達がマリーベルの遺物である魔石を用いて対抗した『魔石戦争時代』に突入します。
この頃は世界中で戦乱がおき、疫病も蔓延、死の時代と呼ばれるまでになりました。
しかしここから再び世界は平和を取り戻し、そして今エレナ達が生きている時代になります。
表面上は『平和』というカテゴリですが、いつ過去の戦乱の時代に逆行してもおかしくない、そんな不安定さを持っています。
この世界は、魔術の力を持った人間が支配権を持つため、魔術師達による様々な企てが、歴史裏に行われている、という設定です。
エレナの冒険では残酷な描写はでてきませんが、それはエレナの知性と魔術的な実力により辛うじて、幸運的に保たれているものだともいえます。
『マリーベル教』という、聖者マリーベルが広めた宗教が世界中で信仰されているという設定。
その他、エレナの故郷で信仰されている『ヴァルナ教』といった、地方地方での信仰対象があります。
この世界ではマリーベル教が絶大な武力を持ち、治安の改善に労を払っています。
ただし、国家間の争いには口を出しません。
一方、もしこの教会が『悪』に転じてしまったら、世界が一気に破滅してしまうというリスクも背負っています。
その教会内で『退魔師団』という、闇の魔物、魔術師に対抗する組織が最も強い力を持っており、ここに所属する人間は、この世界でも上から数えられるだけの実力を持っています。
また、冒険者ギルドも大きな力を持っています。
世界中の重要拠点には必ずギルド支部が存在し、これらが人力ネットワークでつながっています。
世界中で『採取』『討伐』『護衛』などの依頼を受注することができ、冒険者の生活基盤になっています。
続編では魔術研究院が登場しますが、この学院のように世界トップレベルの魔術技量を持つ人間が所属する組織は少数ではありますが他にも存在します。
今作でノムは『最強の魔術師』として描写されますが、世界的に見ればまだ上が存在します。
もちろん国家も多数存在していますが、『1人の大魔術師が1つの軍隊に匹敵する能力を持つ』という設定のため、そこまでの大きな権力を持てないといった事情もあります。
海運が発達していますが、『中央山脈』と『死海』を越えることはできません。
2つの世界内でだけ交通網が整備されています。
今回登場する『ウォードシティ』では、西に草原地帯、東に中央山脈、南に海、北に森林地帯が存在します。
本来はそれぞれ、ギルドの依頼の舞台となるような場所です。
『オーラ』という言葉が多数登場します。
これは相手から漏れ出る魔力であり、これを感知することで、相手の魔術的な実力や、得意属性がわかるという設定です。
ですので、出会ったその瞬間に相手の魔術的な実力がわかります。
これが『オーラサーチ』の能力です。しかし、それは魔術戦闘の心理的駆け引きにとって致命的なので、これを『隠す』ことが必要になります。
これが『オーラセーブ』の能力です。
『$』、と書いて『ジル』と呼びます。世界共通で使えます。
言語も世界共通です。
このため、世界中を旅することが安易になり、冒険者が増えることとなりました。
PW1の『ウォードシティ』は特に冒険者が多数生活する、冒険者の街です。
また紀元前に使われていた『古代語』、そこから三魔女時代まで使われていた『半古代語』があり、古い魔導書を読む場合はこれらの知識が必要になります。